今を重ねる

14歳年上の夫と8歳・6歳の子供たちとの今を楽しむ暮らし

どう歳を重ねたいか

どんなおばあちゃんになりたい?
ふとこんなことを考えてみる私
数年後どんな仕事をしていたいかとかは悩んでしまいますが
もっとだいぶ先のおばあちゃんになった理想の自分のことは
実は容易に想像できてしまう私なのです







私は千葉の田舎町出身
祖父母だけでなく祖祖母とも一緒に住む幼少期を経験しています
母からは絵本を読んでもらった記憶はないけれど
祖祖母から昔ばなしを読んでもらった記憶は残っています
祖祖母のお友達のおばあちゃんがたまにうちに遊びにきたり、
隣のうちのおばあちゃんに回覧板を届けにいったりと
お年寄りとの接点が日常生活の中にあった私の幼少時代
大人になって母や祖母から聞く祖祖母の性格は
私が小さいころ抱いていたイメージと違うけれど
ニコニコ笑って時にはワハハと豪快に笑う祖祖母が
私の『おばあちゃん像』の原点なのかもしれません








そんな経験もあり、お年寄りは身近な存在だった私は
数ヶ月だけ老人ホームで傾聴スタッフとして働いていたことがあります
数ヶ月だけ、というのは、イヤだから辞めたのではなく、
転勤が決まってしまったから辞めたのですが
そんな数か月という短い間でしたが
本当に働いてよかったなーと思っています。
もちろん私が純粋にそのご高齢の方々と楽しく接することができたのは
介護の仕事に関してはノータッチで
基本お客様との会話を楽しむという仕事内容の余裕さもあったのでしょうが
仕事と人生勉強を一緒にさせてもらったのでとても有意義な数か月だったと思えます
なぜならその経験に
これから私がどう人生を生きていきたいかの答えがたくさん詰まっていたからです。







お年を重ねた方々
特に少し認知症が入った方々など
その方の人間の原石?原点?軸?ベース?どう生きてきたか?
みたいなものが見えます
この老人ホームに入れる方は割と裕福な方が多かったのですが 
そんな方々をみて実感したのは
いくらお金があっても
心が豊かな人には敵わないんだということです。
よくそういうフレーズは耳にしますが、
お客様の話を伺いながら私は本当にそれを感じました
もちろんお金は大事だし大切だし私も好きです(笑)
自分の自由や豊かさや経験の幅を広げてくれる大切な存在です!!
でもでも、やっぱり最後の最後はお金があるとかそんなことではなくて
心の豊かさで絶対に人は決まるなと私は確信しましたよ






たとえば
立派なお医者様の奥さまだった人がいます。
お金には何の苦労もなく過ごしました
優良な老人ホームに入りながら
更にお付きのスタッフが付いているくらい十分なケアを受けられる方です
当時もだいぶ認知症が進行していたので
同じ事を繰り返しの毎日なのですが
彼女はいつも昔の憎しみや恨みや傷ついたことを認知症になってもずっと忘れることができず
ずっと周りに話し続けています
そんな気持ちに支配されて毎日過ごすのはかわいそうだなと
ちょっと違うことに話をそらしたり
お花を一緒に鑑賞したりして気分転換を図ってみても
また憎しみ恨みの感情にきちんと彼女はもどっていきます
彼女の軸は憎しみや傷つきだったのです






誰かに追われているからといつも監視カメラを見ている方もいました
同じ認知症でも、歌を歌ってご機嫌な方もいました
いつも冗談ばかり言っているおちゃめな方もいました







いろんな方々をみて、私はどう生きていけばいいのかなと考えた結果
もし、自分がいつか認知症などになって
自分で自分をコントロールできなくなって
ありのままの本能を周りの人にさらけ出してしまうことが起こった時
自分自身なるべく素直で美しいものでありたいと思います
美しいというのはパーフェクトな人という意味ではなく
粗相をしてしまっても素直に迷惑をかけてしまった人にごめんねと謝れたり
いつでもニコニコして『ありがとうね』と言えるような
自分は何もできなくても周りを喜ばせられる人でいたいと思います
その時の私は何も周りのためにできることなんてないのかもしれないけれど
きっと、年老いた私をみて
『こう歳をとりたいな』と若い方が
思ってもらえることが唯一のできることなのかなと思っています
ご高齢の方々は自分自身どう生きてきたかの作品なのかもしれません






かな~り先の目標を今から決めてしまった私ですが
それに向かって今どう毎日過ごしていけばいいかを
考えてみると、
周りが驚くような壮大なことをすることではなく
日常をただ素直に丁寧な感情で過ごしていけばいいだけです
そうは言っても、そんな日常を過ごすために
私には改善すべき点がたくさんあって『きゃ~~』です
たとえば子供に対して部屋が汚いとか大した理由でもないのに
イライラしてしまったりですね
大騒ぎしている子供たちにさらに上乗せするような大声で『静かにしなさい!!』と
雑な対応してしまうこととかですね
土日ごろごろしまくっているナマケモノ旦那の扱い方の雑さとかですね
話しかけても『う~ん』しか返事をしない旦那の扱い方の雑さとかですね
やりっぱなしな旦那の扱い方の雑さとかですね
私ってめちゃめちゃ理想の自分と現実のギャップすごいじゃんと笑ってしまいます
そんな矛盾だらけの私ですが
何気ない日常って淡々としていて簡単に通り過ぎてしまうものだけど
何気ない日常をどう過ごしていくかの積み重ねが
きちんと私の最後の最後まで続いているということを
心の片隅に置いておこうと思います☆


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