今を重ねる

14歳年上の夫と8歳・6歳の子供たちとの今を楽しむ暮らし

大人も子供も楽しめる絵本~谷川俊太郎さんの世界

わたしたち家族の本の所有数は少ないです
絵本も最初は買っていたのですが、
意外とすぐにこどもは飽きてしまうので
引っ越しや子供の成長過程に合わせ
何度か絵本も断捨離をしていますし
基本的に本は図書館で借りることにしているのですが
そんな我が家でも買おうと思った絵本・残そうと思った絵本はあります
その理由は
家族の誰かが気に入っている
また読み返したくなる
思い出深い
などですが
その取捨選択の際に残り続けているのは谷川俊太郎さんの本
我が家には4冊谷川さん関連の絵本があります





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例えば『かないくん』
きっかけは図書館で借りてきたのですが
主人が気に入って購入するに至ったのです
『かないくん』は死がテーマ
あえてあらすじなどは書かないでおきますが
死という非日常をこのお話を通して各々感じることができます
余韻をしっかり味わうことのできる、
読み終わった後にそれぞれ家族で思ったことを伝えてみたくなる
また、成長するにつれて読み返したくなる絵本です


主人は数年前に実父を亡くしているので、
絵本を通して何か思うことがあったのかもしれません
それは彼にしかわからない気持ちでしょうが
優柔不断な彼が即決で『これ、買おう』というほど心に響いたのは確かなようです
子供を育てなければ出会うことがなかったであろう『かないくん』という絵本は
我が家がこれから何度となくモノの整理をしたとしても
手放すことはないと思うほど、素敵な素敵な絵本です
もしどなたか今後初めてこの本を読むときは、
できればゆったり余韻に浸れる時間も確保できるときにぜひ読んでいただきたいです
谷川さんが考える死とこの本の絵を二年かけて描き上げた松本大洋さんの素敵な絵は
きっとみなさんの心にもしっかり何か跡を残してくれるはずです







ほかにも、
自分にとってともだちってどういうものなのだろうと考えたくなる『ともだち』
自分たち人間に食べられるためにたくさんの生き物が命を落としてくれているんだよという
ちょっとグサッと心に刺さる題名『しんでくれた』もおすすめです











私が谷川俊太郎さんの本に惹かれるようになったのは母親になってからなのですが
最初に出会ったのは『もこもこもこ』
意味なんてない不思議なお話なのですが
まだ一歳の子供が何度も読んでとせがみ、
言葉の響きを純粋に面白がっているのを見て
谷川さんの言葉選びの凄さを目の当たりにしたのがきっかけだったように思います

また、スイミーは谷川さんが翻訳を担当しているのですが
読み聞かせる私も毎回テンポよく気持ちよく読めるのが不思議

また、魔法がかかったんじゃないかというくらい
数回読んだだけで子供二人が暗記してしまった絵本
『これはのみのぴこ』
簡単に言うと言葉遊びの絵本かなと思うのですが、
どんどんつながっていく文章と
異常にテンポよく歯切れのいい、
それでいてちょっとあまり絵本では使われない言葉も散りばめてあって
もう『口に出さずにはいられなくなる』病にかかってしまう子供が
きっと我が子以外にもたくさんいるのではないでしょうか




難しい本やたくさんの量の本を読むのも大切でしょうが
上質な言葉で作られた、
言葉そのものを好きになれるような絵本を何度も読み返すことも
きっと心豊かになるひとつの方法じゃないかしらと感じています
子供にとって何度読んでも楽しくて
大人にとって何度読んでも読み心地がいい絵本は
本当にうつくしい絵本だと思いますし
その本を確実に谷川俊太郎さんは作ってくださっていると感じています。







ちなみにわたしたち家族みんなが大好きで
生きるとは、幸せとは何なんだと深く考えてしまう
そしてとーっても有名な
100万回生きたねこ』


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を描いている佐野洋子さん
谷川俊太郎さんの元奥様だそうですよ
何だかお互い惹かれあった過去があるということを妙に納得してしまいます







絵本は文章は短いからこそ軽い気持ちで手に取ることができるし
絵や言葉自体を一つ一つ楽しめるのも魅力
子連れじゃないとなかなか図書館や本屋さんの絵本コーナーには立ち寄りづらいですが、
童心に戻って絵本にひたるのも素敵な時間の使い方かなと思います☆





最後まで見ていただきありがとうございます。みなさま、ステキな今をお過ごしください☆
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