私の誕生日の過ごし方
6月21日は私の誕生日である。
36歳になったという事実より、
朝から家族におめでとうと言われても
全く心が浮きも沈みもしない
いつもの日常だと感じてしまう自分の感情に
歳をとったなと実感する。
子ども二人は手作り工作と、
あとはプレゼントという名の
独りよがりの自分の遊びを披露。
レゴの作品も、ゲームのマイクラで作ったお城も、
『お母さんのために!!』と前置きすれば
なんでもプレゼントとなるわけだ。
正直言うと、
ふたりでせっせと数日前から
集中して『プレゼント』を作っている間に私に与えられた、
子供に邪魔されない
私だけの自由な時間が
何よりものプレゼントであることはさすがに子どもには言えない。
娘はケーキもクッキーも絶対作ると張り切っていたが、
材料を買うところから始めないといけないから
時間が足りないということで
ケーキ担当はなぜか私となった。
私が私のために特に嬉しくもない36歳誕生日にケーキをつくり、
私の時間と労力をかけて作ったケーキで誕生日の歌を歌われるという図である。
ちなみに今日は結婚記念日でもある。
25歳の誕生日に入籍するという素敵なエピソードなようだが
とにかく面倒くさがりな旦那は
記念日覚えていられないだろう、
結婚何年目か計算するときに自分の歳から25を引けばいいから楽じゃないか
という素敵さのひとかけらもない合理的発想から来たものである
結婚12年目に突入した旦那は
私に毎年お花をプレゼントしてくれるのだが
当日行って花束作ってもらおうと思っていた花屋は
今日は日曜日でお休みだったと困惑していた
車を走らせて花束を買ってくると言った彼に
『気持ちだけで十分だよ、ありがとう!自分で好きなものを買ってくるね!』と言った私。
今日の夕飯は彼が作ってくれる。
夜ご飯を作ってそのあと名古屋に戻る彼のことを思って、
ゆっくりする時間を確保してあげたいと思った私の気づかいだったが、
やっぱり本音は人からプレゼントされる花束がほしかったな、なんて。
まだ私にも乙女心がきちんとあることに少しほっとした。
ちなみに彼が作ってくれる夜ご飯はホイコーローだって。
誕生日に中華なんだ・・・
ありがとう
そして、恥ずかしさを捨てて、
数年前から誕生日にやっていることは
母に『○○年前に産んでくれてありがとう』というメールを送ること。
気恥ずかしいのでちょっと絵文字でごまかしたりして。
すっかり母は誕生日は忘れていて
『父の日なのに私から贈り物来ないってお父さんが言ってたよ(笑)』
と言われた。
確かにごめん、
忘れてたよ、忘れてたけどさぁ・・・
私の場合は誕生日って、
子どもが生まれてからは
祝う側のほうがワクワク楽しいものなのだと気づいた。
でもだからこそ、
大人の誕生日はしたほうがいいなと思う。
いくつになっても。
おばあちゃんになっても。
今更この年なのに嬉しくないよって言いながら、周りが盛り上げてくれて
遠慮しながらもその日
その時間だけでも自分が主役になることで
『大切な人なんだよ、生まれてきたことがおめでとうなんだよ』って思える機会になるんじゃないかな?
なるほど、と自分の考えに納得し、
わたし、お誕生日おめでとう!生まれてきてよかったね~と言ってみる
恥ずかしいから誰もいない部屋で小さな声で。
ちょっとだけ、気持ちが上がった。
最後まで見ていただきありがとうございます
素敵な今をお過ごしください☆☆☆