今を重ねる

14歳年上の夫と8歳・6歳の子供たちとの今を楽しむ暮らし

理想と現実のコントラストで自分を知る

その後、息子は学校に行くようになりました。

※学校になぜ通いたくないのかという理由はこちらをご覧ください↓
naonanone.hatenablog.com

なぜ学校に通うようになったかというと、
学校を休んでいるある日、私と息子は以前幼児教室でお世話になった先生に会いに行ってきたのです。
この先生とはたまに顔を見せにいくので、卒業してからも何度も会っている先生なのですが、
この先生と話をした時間が、息子にとってよかったみたいです。


その幼児教室はモンテッソーリでした。
モンテッソーリ教育は、将棋の藤井聡太さんがモンテッソーリの幼稚園だったことで注目されました。


モンテッソーリの教育方針は私はもう忘れてしまったけれど、
私がここに入らせたいと思ったのは、
集団で何かをするのではなくて、自分で今日やりたいこと(お仕事と呼びます)を
決めて満足するまでやるというところでした。

集団行動は嫌でも数年後にたくさん経験するから、
今だけでも自分の興味があることを十分に堪能してほしいと思ったからです。

そして、入ってから知ったのですが、
そのお仕事は完成するか否かの結果ではなく
五感を十分に感じることのできる教材を使ってお仕事をしているその過程(集中、満足感、幸福感等)が何より大切で、
『今に生きる』『みんな違ってみんないい』『自分だけの感性』
というこれからの時代にとても必要な要素が詰まっていたなと感じます。


その時にお世話になった先生に会いに行って、
息子の話を聞いてもらう時間を作ってもらいました。
先生は、『○○くんはすばらしい。先生もよく、社会や世間での無駄なことや理不尽なことにいら立ちを感じることがある。
それを7歳で感じることができるのは特別な子です。
神様は、そんな特別な子にもっと成長するために、一見無駄だと思えるような出来事や人を配置してくれます。
無駄なことを将来どう生かせるのか考えながら学校に行くのもいいと思う。でも、気持ちが赤信号の時は学校に行く必要はないですよ』
と言ってくれました。

息子は『特別な子』というフレーズに自尊心をくすぐられ
気持ちを共感してもらえたことにすっきりして、
『学校に行こうと思う』と言って、今日も学校に行ってくれています。
家族以外に自分を全肯定してくれる存在がいるのはとても大切だなと思いましたし、
息子は神様の話が大好きなので、『神様』フレーズがあったのもよかったと思います。
幼児教室の先生には大感謝です。



f:id:naonanone:20200707101648j:plain



さて、学校に行き始めましたが、
息子が感じる学校の今の担任の先生の言動に『???』と思う部分は変わりません。
さらに最近その先生は、生徒の名前を呼びすてにし始めたそうで、
人によってはなんてことないことなのですが、
息子にとったらすごく『信じられない』行為です(笑)
というのも、息子は以前からどんなに仲が良い友達も
絶対に『○○さん』か『○○くん』などをつけたいと言っていました。
それは、呼び捨てにすると、その人を大切に思っていないように自分が感じるからだそう。
乱暴な表現は避けたいから、自分のことは僕って呼びたい
(俺という響きは彼の中で乱暴に感じるそうです)とも言っていました。


でも、息子のそういった価値観は、
今のこの担任の先生になったからこそ浮き彫りにすることができました。
本当に理想の先生だったら満たされていて気づかなかったけど、
自分の理想と現実の差のコントラストがあればあるほど
自分の本当に大切な価値観を知ることができるのですね。



だとすると、息子のこの先生との出会いは
実は息子が『自分を知る』ためにとても必要な出会いだったと思います。
『人の名前は呼び捨てにしたくない。なぜなら僕は人を大切に扱いたいという気持ちがあるから』
『人に分かりやすく説明することって大切だ』
『なるべく時間を大切に有効に使いたい』

という自分の価値観がはっきりと見えてきました。


このことを十分に息子が感じることができたら、
この先生やその後似たような人は、息子の人生では出会わなくていいパラレルワールドに行くと思いますし、
そのことを息子も理解しています。

だからと言って
毎日一生懸命ぶつかってストレス溜めるのは違うと思うので、
モンテッソーリの先生が言ってくれたように『赤信号の時は行かなくていい』のです。

息子は『学校に行くのも行かないのも選べるからいいね!』と
言っています。
そして一学期も7月でおしまい。
それまでに海の日スポーツの日?もあっての4連休も待っています!!


最後までよんでいただきありがとうございます。
素敵な今をお過ごしください☆☆☆